2011-04-26

選挙について

*以下の文章は、26日に投稿してからいくつか表現を変えた。

日本の抱える最大の問題の一つは投票率の低さだ。

振り返ってみると、私自身、今回の池田市議会議員選挙で共産党の候補者以外にどんな人がいるのか知らなかった。

そこで提案する。

例えば二十八人の候補者がいるなら、自分以外の二十七人の候補者について批判させたらどうか。

そして自分への批判に対して反論させる。

その両方を選挙公報に載せる。

字数と文字の大きさは皆同じにする。
一人の候補者につき新聞紙一面くらいの大きさは必要だろう。二十八人なら二十八頁の新聞にする。

今の選挙公報を読んでも誰に投票して良いか分からない。
こんな小さい枠で「主張」を述べられて、これを元に候補者を決める人などいるのだろうか。まじめに読もうとしても役に立たないのではないか。

その批判のびっしり詰まった選挙公報の「新聞」を投票券と一緒に送る。他のチラシと一緒に捨てられないように。

批判は悪口でも構わない。しかしそれに反論させる機会を設ける。

自分を選んで欲しいというからには、自分は相手とどこが違うのかを明らかにさせるべきだろう。

批判でなくても何でも良いのだ。
誰と誰が仲が悪くて、誰と誰が仲が良いというのが分かれば、興味をひくのではないだろうか。

候補者一人ひとりというのがあまりにも面倒なら、無所属の人以外は政党の単位でしても良い。

維新の会の橋下徹さんが「共産党は国保料が上がるとうそを言う、うそつき共産党」と言うなら、共産党はそれに対する反論を選挙公報に載せれば良い。(それにしても、橋下さんがこう言ったということは、つまり国保料は上がることはないと公約したとみなして良いという事ですね。)

発言が卑劣かどうかどうかは有権者が判断すれば良い。

あるいはわが池田市について言えば、私は対立候補に入れたのに再選されてしまった市長の倉田薫さんの陣営が、その相手候補が共産党推薦だからといって、「『自衛隊を認めない〇〇政党』と悪口を並べた法定ビラを広範囲に配布し」たと『しんぶん赤旗』一面に書かれていたが、「悪口」を言うことが問題なのではなくて、それを反論の機会がない所で言うことが問題なのだ。

(ついでに言えば、このビラは私は見ていないが、これが「悪口」になるという状況がおかしい。私は災害中だろうが何だろうが自衛隊などという軍隊は認めていない。災害支援中だろうが何だろうが、今すぐに武器は捨てるべきだ。)

相手への批判と反論の両方の選挙公報への記載によって、投票する人がどれだけ増えるか分からない。しかし今の投票率の低さは真っ先に改善すべき社会問題であるし、税金をかけて改善するべきだと思う。

*引用記事など

ネット版の『しんぶん赤旗』に該当記事がないようなので、記録の為に記すと、

4月26日付け3面に、「政策を訴え抜き8氏 大阪・吹田市 国保料抑制に共感」との見出しで、以下の部分を含む記事がある。
市民から「千里救命救急センターに命を助けてもらった。ビラに書いてあるのは自分の思いと同じ」「国保料がこれ以上上がるのは困る」などの声が次々寄せられ、党の政策が市民の心をとらえました。

これに対し、府内で唯一、市長候補を擁立(当選)した大阪維新の会代表の橋下知事が2度、市内入りし、「国保料が上がるとうそを言う、うそつき共産党」と反共攻撃。他陣営も若さや地域政党を売りにするなか、反共反撃のビラも作成し、最後まで政策を訴えぬきました。
橋下さんが共産党をうそつき呼ばわりするのはこれが初めてではない。私も自分の耳で聞いた。

4月22日付け1面「地方選後半戦残り2日」の記事中に「市長派の反共攻撃に反撃 大阪・池田市」との見出しで以下を含む記事がある。
党5候補は、被災地の苦難に心を寄せ、池田に移ってきた被災者の生活相談に応じた救援活動を語り、遅れている学校・公共施設の耐震化など災害から市民を守る緊急対策を実施するよう市長に要求してきたと紹介。「災害時にも市民の命を守る仕事ができる”福祉の心”をもった市政へ転換するために、再び市議会で働かせてください」とこん身の力をふり絞っています。

他方、自民、公明、民主など「オール与党」に担がれた現市長陣営は「自衛隊を認めない〇〇党」と悪口を並べた法定ビラを広範囲に配布し、共産党追い落としに躍起です。

党5候補は「救援・復興に心を一つに頑張っているのに、震災問題を政争の具にすることは許されません」と批判。不眠不休で救援にあたる消防署員や自治体職員、警察官、自衛隊員に敬意を表し、「すべての国民が被災地と心を一つにしてこそ国難に立ち向かえます。被災者救援・復興の国民の団結にくさびを打ち込むやり方はやめるべきです」とよびかけました。
以下は池田市長選の際に共産党陣営が配っていたビラの部分。
共産党は、不眠不休で救援にあたる
自衛隊員のみなさんに敬意を表しています

「みんなの会」の一員である日本共産党は、自衛隊員をふくめて、不眠不休で救援にあたっておられるすべてのみなさんに心から敬意を表しています。すべての国民が被災地と心をひとつにしてこそ、戦後最大の国難に立ち向かうことができるからです。
日本共産党は、憲法9条に違反する自衛隊は国民の合意のもとに解散するという展望をもっています。しかしそのことと、救援活動でがんばっている自衛隊を否定することとは全く別のことです。

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