最近思うこと

最近倫理を忘れているように思う。

慣れて、問題提起を忘れることで、こうしてまた新たな誰かを孤独にしているんだろうね。

以下はアンチ・クリマクスさんことセーレン・キルケゴールさんの『死に至る病』からの自由な訳の引用。

ことわざでは、沈黙には一度の悔いがあるが、語ることには十度の悔いがある、と言う。なぜか。語られた言葉は一つの現実になって、いろいろな災いをもたらすからである。しかし黙っていたらどうなるのか。黙っていたら、現実は、語ったことの結果をもたらして罰することで人を助けに来ることがない。

同じように、世間では冒険は危険なことだと言われる。なぜか。冒険をすると失うものがあるからである。しかし冒険をすることで失うことがどれだけ多くても失いづらいものを、人は冒険をしないことでやすやすと失うことがありえる。もし私が冒険を間違ったのなら、人生は私を罰することで私を助けてくれるだろう。しかし全く冒険をしないとしたら、誰が私を助けてくれるのか。

（Sygdommen til Døden.
Første Afsnit. Sygdommen til Døden er Fortvivlelse.
C) Denne Sygdoms (Fortvivlelsens) Skikkelser.
A) Fortvivlelse betragtet saaledes, at der ikke reflekteres paa, om den er bevidst eller ikke, saa der altsaa blot reflekteres paa Synthesens Momenter.
a) Fortvivlelse seet under Bestemmelsen Endelighed – Uendelighed.
β) Endelighedens Fortvivlelse er at mangle Uendelighed.
http://sks.dk/SD/txt.xml）