私は十一月二十六日がピッピさんの誕生日だとは思っていない

早や十二月。

私は、一年のあいさつは、イエス・キリストさんの誕生日よりも、日本の皆さんの年を取る日（元日）よりも、私のよく知ったピッピ・ロンストルンプさんという偉人の誕生月に合わせて十一月にしてきましたが、今年は間に合わなかった。

理由は多々あれど、（一週間前に携帯を洗濯機で洗ってしまった、というのもその一つ。しかしこうやって記事の投稿もできる代替品携帯も快適です。）もう締め切りが守れない体質になっているんじゃないかな。

ピッピ・ロンストルンプさんの誕生日は公式には十一月二十六日らしい。
その理由は、その日にピッピ・ロンストルンプさんの本が出版されたから。

しかし私はそうは思わない。（原作にある通り、誕生日は十一月の半ばだとは思うが。）

物語は、アストリッド・リンドグレーンさんが娘さんにした寝る前のお話が元になっているが、その娘のカーリン・ニーマンさんの言葉を引用する。

この誕生日の贈り物を一九四四年にもらった時には、したがって私は大変な喜びようだったと思われるでしょう。そうだったと思いますが、覚えていません。たぶん私は、ピッピがこのように文字にされ、本の中に限定されたことに対して複数な思いを抱いたのだと思います。私は、ピッピの新しいお話がずっと続き、ピッピが生きていくことを望んでいたのです。

（『 Ur-Pippi 』より。出版される前に原稿を自身の誕生日の五月に贈られたことについて述べている。）

本になった日がピッピの誕生日ではないと思う。

ピッピを骨董品のように眺めることはしたくないものだ。

本にされたといっても、当のピッピさん自身は字があまり読めない人だということは強調して言いたい。

ピッピが生きられる社会を一歩一歩作っていけたら。

芸術とは、一人の人の心をどれだけ動かせるか、だと思う。たった一人の人の心でも動かせれば、それは芸術としては成功なのだ。

それが結果的に社会運動にも結び付くのではないだろうか。

最近そう思う。

私は、久保みきさんは芸術家だと思います。


何度でも紹介したい。久保みきさんのブログ。
http://blog.livedoor.jp/anatato_tomoni/

長くつ下のピッピ　オフィシャルブログ
http://www.pippilongstocking.jp/index.html